11月の弊社安全衛生協議会。
今回は1時間開催時間を延長して、救命法・AED講習会を行いました。
横浜市保土ケ谷消防署権太坂消防出張所の佐藤所長様をお迎えして、お話を伺いました。
まず驚いたのは、 AEDは心肺停止している状態の人全てに効果がある訳ではないということ。
また、心臓マッサージなどの蘇生法を行うことの方がはるかに重要だということです。
昨今、公共施設などいたるところで目にするようになった AEDですが、使い方を知っていることは大事だと感じました。
さて、実際の救命法ですが、次のようになります。
患者さんに声を掛け、意識がないか、呼吸をしていないかを確認します。
反応もなく、呼吸もしていないようであれば、協力者に「119に連絡」や「AEDの手配」をお願いして、心臓マッサージを行います。
心臓マッサージは1分間に100~120回程度のスピードで30回休みなく患者さんの胸が5cmほど沈むくらい強く押し続けます。
30回やったら2回人工呼吸を行い、また30回続けます。
もし、人工呼吸ができなければ、ひたすらペースを守って押し続けます。
心臓マッサージを行っている間に用意してもらったAEDを、協力者に設置してもらいます。
AED自体がしゃべって、判断してくれるので、箱を開けてから装着するまで、問題なく進めることができます。
その間も、心臓マッサージは続けなくてはなりません。
セットができると、AEDがボタンを押すように指示するので、患者から離れてボタンを押すと電流が流れて処置が完了します。
これを救急車が到着するまで繰り返すのです。
横浜市の場合、連絡後ほぼ8分ほどで救急車が来るそうです。
その8分程度の間、心臓マッサージをし続けなくてはなりません。
弊社の社員や協力会社の皆さんが実際に体験してみましたが、汗だくで非常に体力を使う作業だと実感していました。
訓練を受けた消防隊の方でさえ、2分交代で行うそうです。
1人ではなく、119番通報をする人、AEDを持ってくる人、心臓マッサージをする人、その交代要員など多くの人手が必要だと理解しました。
「救急車が来るまで安静にしておこう」などと、遠巻きに見ているのではなく、救命措置に協力できるように心がけたいものです。