昨年から自動車暴走による事故の報道を耳にすることが多くなった感があります。
実は駐車場での暴走により建物が損壊し、修繕をとの御依頼が毎年2,3件あります。
ほとんどの駐車場には駐車時にタイヤが当たることでこれ以上進めなくするために車止めが施されていますが、車体の底面をこすらない程度の高さしかありません。
この高さは歩道と車道を仕切る縁石ブロック程度です。
車道から歩道を経て駐車場に入ろうとする際、この縁石を乗り上げようとした経験のある方がいらっしゃるかと思いますが、少しエンジンを吹かすと簡単に乗り上げることができます。
つまり、車止めに乗り上げることは簡単にできてしまうのです。
また、駐車場には万一のためにコンクリートや鋼製の防護柵が外壁の手前に施工されている場合がありますが、それを乗り上げて外壁に激突するケースがあります。スピードの出た車体が車止めで跳ね上がってしまうためです。
車が激突してコンクリート製外壁が下階に落下したケースや、鋼製パネルが落下するケースがあります。
下でトランク開閉でもしていたら大事故になる場合もあるのです。
くれぐれも、入出庫する際はギアを確認してアクセル(オートマティック車は特に)に足を置く程度で車の動きを確認しながらスタートしてください。